輸入品の検品不十分で賠償に発展した事件
加工品を日本へ輸入販売しているC社は、インターネットで見つけた外国企業と製造委託契約をするために、現地で製造工程を確認。相手方が用意した簡単な契約書にサインしてビジネスを開始した。当初は順調だったが取引量が増えるにつれ不良品が増加した。契約書では品質基準の定めが曖昧、検品も外観と数量のみの簡易的なものだった。クレームの交渉をするが日本側の対応が毅然とせず、相手方につけいる隙を与えてしまい契約解消に至った。最終的には保険金でカバーされたが時間と労力に見合わない結果となる。
× 問題点: ビジネス先行で契約書の吟味を後回しにしたことが、その後のクレーム対応にもつながり後手後手になった。日本企業は即断即決ができないことが多く相手に時間を与えすぎてしまう。
○ 対策: 契約書は最後の砦。時間と労力を惜しんで土台を作ると城壁はもろく崩れます。日頃から専門家のアドバイスを求めてしっかりとしたモノを作りましょう 。